社葬の意義はいくつかあげられますが、対外的には、全国からの参列者や突然の来賓へのスマートな対応が企業への信頼となり、社内的には社葬を通じて結束力が強まる――そんな社葬の意義が実感できる事例です。
日本全国から関係者がお越しになり、慣れない土地での儀式に対して一部の方々に落ちつかない様子が見てとれました。
そこで、公益社のスタッフは無線で連絡を取り合い情報を共有しながら、いつもよりご案内を丁寧に行うことを即決し、その方々のご不安が解消されるまで周囲に配慮しながらご説明申し上げ、ご焼香が終わるまでさりげなくサポートしました。
それにより安らかな気持ちでお参りいただけた様子で、お帰り際には「助かりました、ありがとう」というお言葉を目配せとともにいただくことができました。
この社葬について
今回のケースでは、社葬を通じ社員の方々が、あらためて自社の軌跡や故人の功績に触れて理解を深めていらっしゃる様子が印象的でした。実務を手伝いに参加された社員の方の中には、ディスプレイされた写真や当時の様子などをご覧になり、頷いておられる方などがいらっしゃいました。葬儀実行委員の方々は、多大なる重圧の中で日々を過ごされてきたことでしょう。そのような中で社葬をすべてを終えた時、ねぎらいの言葉のかけ方によって社員のモチベーションや士気が変化することを感じます。社葬には事業承継の意味合いもありますので、次に繋がる布石を、締めとして投じることを考慮してはいかがでしょうか。事例にあげさせていただいた建設会社様は、この辺りにも配慮し、社葬前よりも「社内の結束が高まる」見事な終わり方をされ、故人の想いも受継がれたように感じます。