お知らせ

2012.03.14 メディア掲載

讀賣新聞夕刊において、公益社エンバーミングセンターが紹介されました。

▼最後の別れ 心ゆくまで ~エンバーミング~
(讀賣新聞夕刊 2012年2月16日)

讀賣新聞夕刊「心」のページにおいて、エンバーミング(遺体衛生保全)が日本でも広がりつつあるという視点から、公益社エンバーミングセンターが紹介されました。

【記事内容】
亡くなった人の体をできるだけ生前に近い状態に保つ「エンバーミング」(遺体衛生保全)が、日本でも広がりつつある。防腐・殺菌・修復・化粧を行うことで、感染を防ぐとともに、葬儀の日程にゆとりをもたらし、安らかな死に顔にする。最後の印象をよくし、時間に追われずにお別れすることは、遺族の精神的ケアに大きな意味を持つという。(編集委員 原昌平)

■穏やかな顔に
大手葬儀会社「公益社」(本社・大阪市中央区)の関西エンバーミングセンターは、大阪市北区にある。他の業者からの委託を含め、1日に13~15の遺体が運び込まれ、11人いるエンバーマーが処置にあたっている。センター長の宇屋貴さん(34)が、この道に進んだのは、中学から高校にかけて親友が3人、相次いで亡くなった時の体験からだった。葬式に出向くと、3回ともお母さんから「顔だけはみないであげてね」と言われ、顔を見て別れができなかった。後から聞くと、最初の1人は交通事故で顔面が傷つき、2人目は高山病でうっ血して黒くなり、3人目は白血病でひどくやせていたという。大阪大人間科学部を出て公益社に入社。同社が設けたエンバーマー養成課程の1期生になり、これまでに1500体以上を扱ってきた。「後悔のない別れには遺族が『できるだけのことは、してあげた』と思えることが大切。穏やかな顔になった、と涙を流して喜ばれることもあり、やりがいがあります」公益社の場合、料金は12万~15万円(税別)。施行率は6割以上になっている。

■葬儀日程にゆとり
エンバーミングをすれば、ドライアイスが要らず、死臭も出ない。葬儀を急いで設定しなくても良いので、遠方の縁者も参列できる。体に触れても衛生的に安全で、子供でも怖がらずに対面できる。処置には3時間かかる。まず手を合わせ、全身を消毒液で洗浄する。髪を洗い、ひげや産毛をそる。血管から衛生保全液を入れ、体内の血液を排出する。必要に応じて修復を行い、再び全身と髪を洗って衣装を着せる。最後に化粧で顔を整え、納棺する。薬品は遺体の状態に合わせて調合する。おなかが膨らんでいれば腹水を抜く、やつれていたらメークや薬品でふくよかにするなど、遺族の要望も踏まえながら工夫する。「輸液などの医療を長く受けていた方は、亡くなってから細菌が増えやすいので、衛生保全の必要性が高い」
と宇屋さんは説明する。

【3時間かけ生前に近く/細菌感染も防止】
エンバーマーには女性や医療関係の経験者が多い。川口梨絵さん(31)は看護師だった。緩和ケアも行う外科病棟で、死後処置もしばしば担当した。口が開いたまま、黄疸で顔色が悪いなど、どうにかしてあげたいと思うことが多く、4年前に転身した。エンバーミングは原則、1人で行う。孤独な仕事だが、川口さんは看護で患者に接する時と同様に、故人に語りかけながら進めると言う。「『ちょっと右腕を動かしますね』『顔色が良くなってきましたね』といった感じで、自然に声をかけています」

■地域や業者で差
ホルマリンを用いるエンバーミング技術は19世紀に開発され、米国の南北戦争の際の遺体搬送をきっかけに普及した。米国・カナダは遺体との対面が葬儀の中心で、土葬が多かったこともあり、施行率は8割以上。北欧や英国でも7割以上に行われている。日本では当初、外国人の海外搬送が中心だったが、1988年に埼玉県の葬儀業者が米国人技術者を招いて一般向けに始めてから年々増え、昨年は全国で2万2633件行われた。それでも年間死亡総数の2%に満たず、地域や業者による差が大きい。エンバーミングの施設と技術者の認定は、社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)がしており、現在は31か所、約130人。自主基準では、施行前に本人か遺族の書面同意を求め、遺体の保存期間は50日以内と定めている。協会顧問で葬送ジャーナリストの碑文谷創さん(66)は「日本の葬儀はあわただしすぎる。ゆっくり向き合って別れるためにも、もっと普及させたい。施設がまだ少ないのが課題で、希望すれば処置を受けられるよう、各都道府県に最低1か所の施設を作り、共同利用できるようにする構想を進めている」と話す。

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讀賣新聞夕刊 2012年2月16日
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