会社の原点を見つめ直し、未来へつなぐために オーケー株式会社が「お別れの会」に込めた故人への想い

オーケー株式会社

総務部 部長 森脇 仁 様 / 総務部 総務グループ マネージャー 兼 チームリーダー 福岡 宏美 様

ビジネススーツの女性と男性
会社名
オーケー株式会社
事業内容
ディスカウントセンター 及び ディスカウント・スーパーマーケットの経営
従業員数
14,809人(2025年3月現在)
施行時期
2024年7月
URL
https://ok-corporation.jp/

1都3県に160店舗以上、関西(大阪府、兵庫県)にもディスカウント・スーパーマーケットを展開しているオーケー株式会社。「高品質・Everyday Low Price」という経営方針のもと、品質の良い商品の中から、価値のある商品・美味しい商品・鮮度の良い商品・健康に良い商品・便利な商品を慎重に選んで販売しています。

同社は、2024年7月、オークラ東京にてお別れの会を開催しました。長年にわたり同社を支えてきた社員やお取引先、関係者に向けて、感謝の気持ちを伝えるとともに、会社の歩みや価値観をあらためて共有する場として設けられたものです。単に過去を振り返るためのものではなく、社員一人ひとりが会社の原点をあらためて見つめ直す機会となりました。準備から当日、そして会の後に至るまで、担当者は何を大切にし、どのような想いでこの時間に向き合ってきたのか。本記事では、お別れの会を主催した担当者に振り返っていただきながら、オーケーという会社が大切にしてきた企業文化と、その継承のあり方をひもときます。

故人の歩みと重なる、オーケーの企業文化

スーツ姿の男性と女性

──まず、オーケー様にとって故人様は、どのような存在だったのかを教えてください。

森脇様:故人は経営者という枠を超えて、会社の考え方や姿勢そのものを形づくってきた存在だったと感じています。「オーケーがそばにあって本当によかった」とお客様に思っていただける会社でありたい、その思いを原点に、日々の商いの一つひとつに向き合ってきました。会社の成長の過程は、その歩みと重なっている部分が非常に大きいと考えています。

──日々の業務の中で、その価値観はどのように受け継がれているのでしょうか。

福岡様:社内では「極めて謙虚で、極めて誠実で、極めて勤勉である」という社訓が、今も大切にされています。業務を行う過程でも「この対応はお客様にとってどうか」「故人ならどう考えるだろうか」と立ち返る場面は少なくありません。特別な場面だけでなく、日常の積み重ねの中にオーケーらしさがあると感じています。

──そのような企業文化が、お別れの会にも反映されていたのでしょうか。

森脇様:そうですね。お別れの会は、単に過去を振り返るためのものではなく、私たち自身が原点をあらためて見つめ直す機会でもありました。故人にお別れを伝える場であるとともに、故人が大切にしてきた考え方や姿勢を、社員や関係者と共有し、これからも受け継いでいく。その意思を確かめる場として位置づけたいと考えました。

過去を振り返るだけでなく、未来へ向けた意思を共有する場にしたい

──今回、お別れの会を開催することになった背景について教えてください。

森脇様:故人の逝去にあたり、ご葬儀はご遺族の意向もあり、親族のみで執り行われました。一方で、長年にわたり会社を支えてくれたお取引先の方々や社員から、「きちんとお別れをしたい」「感謝の気持ちを伝えたい」という声が寄せられてきました。そうした声を受け止める中で、会社としてあらためて場を設ける意義について考えるようになりました。

──最初から「お別れの会」を想定していたわけではなかったのですね。

森脇様:はい。ただ、故人は長年にわたり経営の第一線に立ち、多くの方々と関係を築いてきました。その歩みを振り返ったとき、会社として感謝の気持ちをお伝えする機会を持つことは、自然な流れだったと感じています。

──社内に向けては、どのような思いがありましたか。

福岡様:社内では、故人と直接言葉を交わし、共に仕事をしてきた社員も多く在籍しています。故人が築き上げた業績への「感謝と敬意」、そしてその志を引き継ぐという「誇りと承継」を届ける場にしたいと考えました。

──社外の方々に対しては、どのような場にしたいと考えていたのでしょうか。

森脇様:社外の皆さまに対しては、これまでのご支援への感謝をお伝えすることを第一に考えていました。同時に、オーケーとしてこれからも大切にしていく「高品質・Everyday Low Price」という価値観や姿勢をお伝えする場でありたいとも思っていました。過去を振り返るだけでなく、未来へ向けた意思を共有する場にしたいという思いです。

担当者として向き合った、「思いを形にする」準備

スーツ姿の男性

──お別れの会の準備にあたり、まずどのような点を意識されましたか。

森脇様:総務部として最初に意識したのは、「想いをどう形にするか」という点でした。お別れの会は、形式や手順を整えるだけでは成立しません。故人、ご遺族、社員、そして参列される皆さま、それぞれの立場や思いを踏まえながら、どのような場にするのがふさわしいのかを考える必要がありました。

故人やそのご遺族、社員、参列者の皆さまに満足していただけるお別れの会にするという強い使命感のもと、経験や知見を持つ外部のパートナーの意見も取り入れながら進めることを意識しました。

──実務面でどのような点に向き合っていましたか。

福岡様:準備を進める中では、決めなければならないことが段階的に現れてきます。たとえば、会の規模やご案内する範囲、当日の流れの設計など、一つひとつ整理しながら判断していきました。実務面で最初に取り掛からなければならなかったのが、ご案内状の送付先リストの整備だったのですが、総務部で把握しているお取引先だけではなく、各部署からのさまざまな要望も聞きながらの作業でしたので、時間のない中での調整となりました。

──準備を進める中で、社内の関わり方で意識したことはありますか。

森脇様:お別れの会は、総務部だけで完結するものではありません。社内のさまざまな部署と情報を共有しながら進めることで、会社全体として向き合う場にしたいと考えていました。結果として、多くの社員がそれぞれの立場で関わる形になり、オーケーとしての一体感をあらためて感じる機会にもなりました。

返礼品にも「オーケーらしさ」を込める

──当日は、一部と二部に分けた構成で実施されたそうですね。

森脇様:はい。一部は社員向けの時間として、故人にきちんと向き合い、お別れを伝える場にすることを意識しました。故人と直接言葉を交わしながら仕事をしてきた社員も多いため、社員が故人の歩みを振り返り、それぞれが静かに気持ちを整えられる場にしたいと考えました。

二部は、お取引先をはじめ、これまでご縁のあった皆さまに、ゆっくりと故人を偲んでいただく時間として位置づけました。オーケーの歩みと故人の人生は重なる部分が多いため、会社の歴史を振り返る展示や写真を通して、故人の人となりを感じていただけるよう工夫しました。

──当日の細かな演出にも、オーケーらしさが表れていたと感じます。

福岡様:そうですね。たとえば返礼品については、既製のものを用意するのではなく、オーケーで取り扱っている商品の中から、故人が日頃愛用していた品物として、オリジナルの蜂蜜と煎茶を選びました。社内で箱や紙袋を用意し、社員に準備を手伝ってもらうことで、気持ちのこもった返礼品にすることができたと思います。

──準備や当日の運営において、意識していた点はありますか。

森脇様:参列された方々が無理なく過ごせることを第一に考えていました。会場内の動線や展示の配置についても、待ち時間を感じにくくする工夫を重ねています。細かな部分ではありますが、そうした積み重ねがオーケーらしさとして伝わるのではないかと考えていました。

福岡様:特別なことをしたというよりも、オーケーが日頃大切にしている姿勢をそのまま表現できたのではないかと感じています。また、献花会場において故人の生前の写真にコメントを添えてスライドショーで流したのですが、故人の人となりを振り返ることができたとのお声をいただきました。

開催を通じて生まれた、社内外の反応と実感

スーツ姿の女性

──お別れの会を終えた後、どのような反応が寄せられましたか。

森脇様:参列された方々から、「いいお別れの会だった」といった言葉をいただきました。お別れの会の直後は「何とか無事終了し、ほっと胸をなでおろした」というのが実際のところです。その後時間が経つにつれ、社史の大きな節目に実務者として立ち会うことができ、一つの大きな役目を果たしたという気持ちが沸き上がり、その時初めて「開催してよかった」と感じることができました。

──印象に残っている出来事はありますか。

福岡様:会場で展示していた写真や映像について、後日、お取引先から「社内で改めて見直したい」とお申し出があったのが印象的でした。お別れの会がその場限りのものではなく、お取引先の社内でも故人の考え方や会社の歴史を振り返るきっかけとして残っていくことを実感した出来事でした。

私自身は、お別れの会がすべて終了した後、献花台の前で運営に関わった社員が集まり、写真を撮った場面がとても印象に残っています。また、弊社社長やご遺族からも労いの言葉をかけていただき、担当者として感慨深いものがありました。

──森脇様は、会を終えてどのように感じられましたか。

森脇様:振り返ってみて、「あれをしておけばよかった」「こうすればよかった」と思うことがほとんど浮かびませんでした。準備から当日まで、関係者と相談しながらその時々で最善だと思える判断を積み重ねてきたことで、納得感を持ってお別れの会を終えることができました。

それは、故人に向き合い、オーケーとして大切にしてきた姿勢をそのまま形にできたという実感があったからだと思います。感謝を伝え、気持ちを整え、次へ進むための場として自然な形で成立していた。その点においてやり残した思いはありませんでした。

この経験を未来へつなぐ、担当者からのメッセージ

スーツ姿の男性と女性

──お別れの会を終えて、今回のご経験が今後の仕事にどのようにつながっていくとお考えですか。

森脇様:オーケーのDNA、故人が大切にしてきた考え方や姿勢は、目に見える形で残るものばかりではありません。だからこそ、こうした節目の場を通じてそれを共有し、次の世代へと受け渡していくことの意味をあらためて実感しています。今回のお別れの会は特別な行事であると同時に、会社の原点を見つめ直す機会だったと感じています。

福岡様:日々の業務そのものが大きく変わるわけではありませんが、仕事の判断に迷ったときや立ち止まったときに「オーケーとしてどうあるべきか」「お客様にとってどうか」というように、自然と立ち返る軸がよりはっきりしたように感じています。今後も、そうした問いをこれまで以上に意識しながら仕事に向き合っていくことになると思います。

──最後に、これから「お別れの会」の開催を検討する企業担当者へメッセージをお願いします。

森脇様:お別れの会は、準備や進行の巧拙にどうしても目が向きがちですが、大切なのは自社にとってその場がどのような意味を持つのかを丁寧に考え、関わる人それぞれの思いに向き合うことです。その姿勢があれば、自然とその会社らしい形になるのではないでしょうか。

福岡様:こうした機会は、急なことに対応しながら万全な準備を行う必要があります。そのためには、公益社のセミナーに参加するなどして、事前に情報収集を行い、予測できることはある程度整理しておくとよいと思います。
また、今回の経験を通じて「やってよかった」と私自身、素直に思える時間に立ち会うことができました。対外的な評価だけでなく、社内の仲間と同じ時間を共有できたことも、大きな意味があったと感じています。これから検討される方にも、自社の歩みや価値観と向き合う一つの機会として、前向きに捉えていただけたらと思います。

通話無料 24時間365日受付 公益社の社葬デスク

匿名でも構いません。社葬のプロがお応えします。

  • 社葬・お別れの会のお問合せ/ご相談
  • セミナーのお問合せ/お申込み
  • 至急の対応/すぐに来てほしい
0120-641-480
メールでのお問合せ まずはご相談

公益社社葬デスク

匿名でも構いません。
社葬のプロがお答えいたします。

  • 社葬・お別れの会のお問合せ/ご相談
  • セミナーのお問合せ/お申込み
  • 至急の対応/すぐに来てほしい

通話無料24時間365日受付 0120-641-480

トップに戻る