お別れの会
故人が人生の名場面を
演出したお別れの会
システム機械製造・販売業 2代目代表取締役社長
- 利用式場
- リーガロイヤルホテル
(大阪)
〔大阪府大阪市北区〕
- 参列者
- 1,800人
- 宗教
- 無宗教
- 会食
- 有
- 社葬
総額費用
- 3,500万円
常に世界に目を向けていたという印象の強い故人でしたが、残されたスケッチブックには「ふるさと」への思いが描かれていました。ご遺族の要望により「故人の思いをかたちに」し、「多くの参会者」にそれをご覧いただくために工夫を凝らしたお別れの会の事例です。
故人の思いをかたちに
故人の父は町工場からA社を創業。
その後を引き継いだ故人は、1960年代で既に技術開発とグローバル化を社の2本柱と定めて地球規模で経営戦略を立て、国際M&Aの先駈けを成し遂げました。
そのことでA社は日本の産業界、特に化学工業の振興に大きく寄与することができました。
常に世界に目を向けていたという印象の強い故人でしたが、実は日本/関西/大阪といった自分自身が育った「ふるさと」への思いがあったからこそ頑張れたのだということを、晩年ご自身がスケッチされた「ふるさと」の風景から見てとることができ、それらを会場に表現したいというご希望を承りました。
企画・演出そして運営

大きな課題は二つ、「故人の思いをかたちに」する企画・演出と、「1,500名から2,000名を想定した参会者の対応」でした。
かたちにすべきは、小川のせせらぎ、一面に広がる黄色いなたね畑、土手に咲く桜、遠くに望む岬と海、そして青空につながる風景。また、徐々に日が暮れて夕焼けから一面の星、そして満月から夜が更ける、といった誠に具体的な思いでありながら、困難を極めたことを思い出します。
私たちは、祭壇だけにイメージしていたものを、ジョーゼットや絨毯など会場の全てを使って、移りゆく「ふるさと」の風景を会場いっぱいに再現させていただきました。