社葬の知恵袋

社葬における仏教宗派ごとの作法:会場の特徴や焼香、表書きのマナー

社葬における仏教宗派ごとの作法:会場の特徴や焼香、表書きのマナー

社葬とは、企業の発展を支えた故人に哀悼の意を示し、その故人を支えてくれた遺族と業界関係者に感謝の意を表す葬儀です。仏式の社葬に参列する際には正しい作法を心得ておくと安心です。
今回は、社葬における仏教宗派ごとの作法をご紹介します。会場準備や焼香のマナーなどの項目ごとに、仏教宗派の特徴的な作法を確認していきましょう。

日本の仏教宗派とそれぞれの作法

今日、日本で信仰されている仏教は、157もの多岐にわたる宗派が存在します。(平成28年末現在 出典:文化庁『宗教年鑑』平成28年度)
天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗といった宗派が主要といえます。
また同じ「浄土真宗」の中にも本願寺派や真宗大谷派など、さらに詳細な教えに基づく小宗派が存在しており、それぞれ作法が異なる部分があるのです。
それぞれ帰依している仏典や葬儀の進め方が異なり、「正しい作法」が存在しています。各宗派の代表的な作法を確認しておきましょう。

会場設営の作法:日蓮正宗の例

会場設営における宗派の違いは、祭壇の装飾に見てとることができます。
多くの宗派では、伝統的に「白木祭壇」を用意して供養していました。また近年では「花祭壇」を選ぶことも増えています。
富士門流と呼ばれる宗派・日蓮正宗では、本尊を祀った厨子(二枚戸つきの棚箱)を祭壇に配置する点が特徴的です。また祭壇には花ではなく樒(しきみ)が飾られます。供花も同様となりますので、供花を手配する際には注意しましょう。

宗派ごとの焼香の回数:真言宗の例

宗派ごとの焼香の回数

仏教式の葬儀では、粉状のお香「抹香」を額に押し頂きますが、焼香を行う回数にも宗派別の作法が存在します。
例えば、真言宗の葬儀における焼香の回数は、通常3回と定められています。
これは仏・法・僧の「三法」を尊び、身・口・意の三密修行に精進し、戒香・定香・解脱香と言うことで自らが戒律を保ち心の静寂を求めることができる功徳がある、などとされているためです。

日蓮宗も通常3回で、仏・法・僧の三法供養であるとか「空・仮・中の三諦」にならうとされています。

一方、臨済宗は特にこだわらないが通常1回、曹洞宗もこだわらないが通常2回で、2回目は額に戴かないことが多いです。
天台宗は特に定めがなく1~3回。浄土真宗では本願寺派は1回、大谷派では2回とされ、どちらも額に戴かず、焼香をつまんでそのまま香炉にくべます。
参列者が多い社葬会場では、宗派で定められた回数があっても、丁重に1回だけ焼香する場合もあります。

社葬では葬儀委員長、喪主、遺族、そして参列者の順で焼香を進めていきます。
一般参列者の焼香の順序は、地域によって異なるものの座席順で進行していくことが多いです。団体参列者などでは役職順で進められるよう受付係・案内係は参列者の座席案内を工夫していますので、指示に従いましょう。

不祝儀袋(香典袋)の表書き:浄土真宗の例

香典を入れる「不祝儀袋」に現金を包む場合、「御香奠(御香典のていねいな表現)」や「御香料(おこうりょう)」を、現金以外の供え物を持参する際は「御供(おそなえ)」「御仏前(ごぶつぜん)」と記します。
よく似た表現で「御霊前(ごれいぜん)」がありますが、「霊」を認めない浄土真宗ではこの表現は不適切とされています。

今回ご紹介した内容以外にも、それぞれの宗派が帰依する仏典などによって題目が異なるなど、葬儀における作法は多岐にわたります。公益社では、これまで多種多様な宗教・宗派の社葬をお手伝いしてまいりました。様々な形式の社葬の参列での作法について、的確にアドバイスいたします。

公益社がお手伝いしてきた社葬の事例をご紹介しています

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