社葬・お別れの会の会場には、どのような施設を選ぶべきなのでしょうか。主な会場の種類とそれぞれの特徴をご説明します。
社葬やお別れの会の実施に向けて、早い段階で準備しなければならないことの一つに、会場の選定と予約があります。社葬の会場は、どのように選定すべきなのでしょうか。社葬の会場として使用される施設の種類や特徴と合わせてご説明いたします。
会場を選定する前段階として、まずは社葬やお別れの会の規模と形式を決定する必要があります。
まずは参列者数を予測して、どの程度の収容人数の会場が適しているのかを考える必要があります。取引先や各種団体・組合関係者、OBおよび現役社員などの会社関係者に加え、ご親族や一般参列者を見越し、概算の人数を把握しましょう。
社葬は大きく、宗教儀礼に則った「宗教式」と、自由な形式で行う「無宗教式」に分けられます。無宗教の場合は式典を行うかどうかや会食の有無についても検討します。どのような形式で社葬を執り行うかによって、選べる会場の選択肢が異なります。お別れの会は無宗教形式となりますが、式典や会食の有無については同様に検討が必要です。
ご遺族の意向も確認しながら、社葬・お別れの会の形式を決定しましょう。
社葬やお別れの会の会場として用いられる施設には、主に以下のようなものが挙げられます。それぞれの特徴やメリット、デメリットを把握しましょう。
寺院をはじめとした宗教施設での社葬は、宗教儀礼に則った厳かな式を行うのに適した会場です。ご遺体またはご遺骨を安置しながら式を行うことができます。葬儀のためだけの施設ではないため、会場設営の必要があります。
注意点としては、寒暖の差があり天候の影響を受けやすいこと、駐車台数が少ない施設が多いことなどが挙げられます。また、あくまでの宗教施設であるため、ホテルなどのようなロケーションは期待できません。
セレモニーホールは、葬儀や法事を執り行うための専用施設です。宗教や宗派、無宗教式を問わずさまざまな形式の社葬やお別れの会に対応できます。弔事を実施するために最適な立地や設備が整っているため利便性が高く、比較的安価で使用できるというメリットもあります。日程調整もしやすいです。
注意点としては、収容人数や駐車台数に限りがあることが挙げられます。
コンサートや演劇、スポーツ、展示会などさまざまな目的で使用される多目的ホール。さまざまなタイプのホールがあり、ホールの特長に合わせた使い方や演出ができます。会場の収容人数によっては、かなり大規模な社葬やお別れの会にも対応が可能です。
葬儀での使用を想定していないホールも多いため、演出にコストがかかる可能性があります。また、参列者の接遇が十分にできないこともある点に注意が必要です。
ホテルは主に、お別れの会に使用されることが多い会場です。一般的に立地が良く、駐車台数も多い施設が多いです。クロークや駐車場での誘導などといった基本サービスが充実しているため、運営人員を少なくすることができます。参列者の接遇面では優れた会場だと言えるでしょう。
一方で、一般の宿泊利用客への配慮が必要となり、ご遺骨の安置や宗教儀礼が行えないという特徴もありますが、近年はホテルでのお別れの会が増えています。公益社では数多くのホテルで、さまざまな形式のお別れの会を施行しており運営ノウハウを蓄積していますので、お別れの会をご希望であればぜひ一度ご相談ください。
自社所有の講堂やホール、体育館、大ホールなどといった施設を社葬やお別れの会の会場とすることも可能です。故人にゆかりのある会場で葬儀を執り行うことで故人を供養し、故人ののこした功績を顕彰することができます。
ただし、会場設営に準備やコストがかかる場合があることや、演出が限られることなどには注意が必要です。
ご紹介したように、社葬・お別れの会の会場にもさまざまな選択肢があり、どの施設を選ぶかによって得られる利点や注意しなければならない点が変わってきます。
それぞれの会場の特色を把握したうえで、執り行いたい社葬・お別れの会に最適な会場を見極めて選択しましょう。
特に昨今ではホテルでのお別れの会が増えていますが、実は公益社が数多く企画・運営しています。それぞれの事例のご紹介やホテル見学など無料で承っておりますので、ホテルの選定についてもぜひご相談ください。
「お別れの会のサイト」ではホテルなどでのお別れの会の式次第や流れ、式場の情報やマナーなどご紹介しています。
お別れの会の知恵袋を見るリスクマネジメントの一環として、
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