企業のトップを偲ぶ「お別れの会」演出の4つのアイディア
参列者に故人の人となりが伝わる「お別れの会」の演出アイディアを4つご紹介します。
企業のトップや役員が亡くなった際に、縁の深い会社や社員が参列する社葬。
最近の社葬では、参列者の利便性が良く、様々な趣向を凝らすことが可能な「お別れの会」の形式をとることが増えています。
「お別れの会」では、どのような演出をすればよいのでしょうか。
今回は、参列者に故人の人となりが伝わる「お別れの会」の演出アイディアを4つご紹介します。
無宗教形式で執り行う「お別れの会」の演出例
「お別れの会」は、参列者には開式時間内の都合の良い時間に参会していただき、流れ献花ののち会食、解散という流れや厳かな式典を行い故人を偲ぶなど様々な式次第があります。
その一連の流れの中で、心に残り故人を偲んでいただけるような演出をご紹介します。
自由度の高い祭壇デザイン
祭壇は使用する花の種類や色味、会場全体の配置などを工夫することで、様々なデザインを実現できます。
参列者はまず会場の祭壇前で献花を行いますので、祭壇の見た目は参列者の印象に強く残る大切な演出箇所です。
コーポレートカラーやロゴなど企業イメージに沿ったデザインにする、故人の趣味や縁の地にちなんだ意匠を施すなど、祭壇の装飾だけでも多種多様な演出が可能です。
さらに遺影写真の大きさや枚数、選ぶ写真の雰囲気によっても故人らしさを表すことができます。
故人に捧げる生演奏
式典がある場合には「献奏」というかたちで故人に演奏を捧げる場合があります。
また参列者の都合の良い時間に参列していただく流れ献花では、献花が行われている間に生演奏で音楽を流す場合もあります。
音響設備を使用して音楽を流すこともできますが、生演奏であれば耳だけでなく目にも印象を残すことができるでしょう。曲目を選べるのはもちろんのこと、お別れの場に相応しいアレンジによる演奏も可能です。バイオリン、ヴィオラ、チェロやハープを交えた弦楽四重奏や、フルートと弦の四重奏などの編成が多く選ばれています。
故人の功績を伝えるパネル・映像・栞(しおり)
故人が企業にどのような功績を残したのか、どのような人となりであったのかを追悼パネルや映像、栞などで参列者の皆様に伝えることができます。
遺族の了承が得られれば、プライベートの様子を紹介することで、より深く故人を偲ぶ場を作ることができるでしょう。
もしもの時に慌てて素材を探すのは大変です。普段の企業の行事等で写真を撮って整理しておく習慣をつけておくと、もしもの時に役立ちます。
故人の昔話に花を咲かせる会食会場
お別れの会では参列の方に会食を振る舞うことが多く、その場合には献花の後会食会場へ進んでいただきます。
会食会場は、参列者同志で食事をしながら語らう場となりますが、会場に設置される追悼パネルや映像はもちろんのこと、料理についても関心が持たれます。
どのような料理を用意するかは参列者の方々の人数や年齢層を考慮する必要がありますが、故人が生前に贔屓にしていた店の品や好みの食材を用いるなど、故人にちなんだメニューを取り入れることで偲ぶきっかけを作ることができ、参列者にとっても思い出深い場となるでしょう。
企業のお別れの会や社葬で大切なことは、故人への追悼の意を表すとともに、対外的に関係基盤を再構築することです。社員が一丸となって、納得のいくお別れの会を執り行うため、演出方法についても葬儀社にご相談ください。