「お別れの会」は芸能人のための葬儀なのか?
芸能人や著名人の葬儀をイメージされる方も多い「お別れの会」。企業の社葬や、有志で開催するものなど、さまざまな「お別れの会」についてご紹介します。
芸能人・著名人を送るためのお別れの会
一般の方が「お別れの会」という言葉を耳にするのは、芸能人や著名人などが亡くなった時が多いのではないでしょうか。「お別れ会」のほかに「送る会」「偲ぶ会」などと銘打たれることもあります。
このような有名人のお別れの会は、亡くなった方の家族や近親者で葬儀(密葬)を執り行った後に、より多くの方とのお別れをする場として行われます。
芸能人などのお別れの会は、その方が所属するプロダクションや芸能事務所などが主催することが一般的です。お別れ会には関係者だけでなく一般の方やファンの方が参列することができる場合もあり、公式ホームページなどで開催概要が告知されます。このケースでは主催者側が参列者数を読むのが難しいため、大きな会場を借りたり各所へリサーチするなど様々な工夫が必要になります。一般あるいはファンの方が参列できるお別れの会は宗教儀礼を行わないケースがほとんどであり、服装も特段の指定がないことが多いですが故人を弔うための会ですから、マナーと節度を守って参列するようにしましょう。
企業が主催する「社葬」としてのお別れの会
「お別れの会」は、芸能人や著名人に限った葬儀ではありません。企業が開催する社葬の一つとしても、お別れの会は一般的です。
故人の宗教・宗派に則った宗教儀礼として執り行われる社葬もありますが、宗教性にとらわれない自由な形式で故人を弔うお別れ会も近年増加しています。
参列者が順番に花を手向ける献花の後、立食形式のセレモニーを行う形式が多いです。会場内に生前の写真や足跡を示した展示パネル、思い出の品を飾ったコーナーなどを設ける場合もあります。
企業が開催するお別れの会では、取引先や企業関係者、自社幹部OBなどを招きます。企業同士の交際という意味合いを持つため、故人と縁の深い方だけでなく、企業の代表者が参列することが一般的です。主催者としては故人と親交のあった方に謝意を表し、自社の新体制が盤石であることを示す場であり、参列者にとっては故人への哀悼の意を示すことができる大切な行事なのです。
ご友人を送るためのお別れの会
宗教や開催形式にとらわれない「お別れの会」は、企業や芸能事務所などの組織でなくとも、どなたでも開催することができる敷居が低く柔軟性の高い形式です。
例えば生涯にわたって親交のある同窓生や部活動のメンバーで、クラブの仲間を弔うために会を催すこともあります。
故人が社葬対象者でなくとも親しい同期の社員が「偲ぶ会」を行ったり、お世話になったお店のオーナーを偲んでお店の常連さんたちがお別れ会をすることもあります。
このように「お別れの会」には、芸能人や著名人に関わらず、様々な立場の方を送るためのお別れの場です。
公益社では、1,000人規模の大規模な「お別れの会」から有志開催の小規模な「送る会」「偲ぶ会」まで、多くの葬儀をお手伝いしています。
自社の社葬準備やお別れの会参列に向けたアドバイスなどにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。